田原凌祐の鍵盤弾き語り日記

広島県出身20歳、キーボード弾き語りシンガーソングライターが未だに青春してる10の理由

新曲 『Whatever』の秘密

11月12日(土)、『SOTETSU LOCK ON MUSIC 2016』という野外ストリートフェスに出演してきました!

 

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相鉄線を様々なアーティストが移動して、25分×2ステージを行う回遊型音楽フェス。僕は、1本目が11時50分から湘南台駅にて、2本目が13時55分から瀬谷駅にてというタイムテーブルでした。

 

この日のセットリストを組む中で、何よりもやりたい楽曲がありました。『Whatever』という初披露の新曲です。

https://youtu.be/I3Y7HjrJuLo(フル音源)※イヤホン推奨

 

この曲に着手してた時期の僕は、東京国際映画祭にも行ったりして映画を沢山見てました。「琴線に触れる、鳥肌が立つ、涙が溢れる」、そういった心が洗われるような感情体験をしまくってたわけです。それに感化されて、音楽で鳥肌を立たせたいって気持ちが強く生まれました。

 

”映画のような楽曲制作”

これを念頭に置いて構成を考えていった結果、Aメロ×4→Bメロ→サビ→Bメロ→サビ→Aメロという特殊な展開になりました。

 

そして僕が感動する映画は、セリフのないシーンでどれだけ伝わってくるかという所が大きな鍵を握っています。登場人物の表情の妙、映し出される背景、息を飲むような沈黙、、、。歌でいうとその部分が間奏だと思います。

 

僕はもともと、間奏の重要性を掲げてきたから今に始まった事じゃないけど、今回はもっと手塩にかけたいと思いました。ラストAメロ前の1分半に渡るコーラスワークはまさしくそれです。

 

映画的である上でもうひとつ。ある種の洋楽チックでありたいなと、そういうスケール感を狙いたいなという意識がありました。例えば洋楽の歌詞って、邦楽の歌詞と比べてそこまで意味がないんですね。というのは、描かれてるシーンがピンポイントで、ストーリー性や展開でぐっと来させるのとは違う訳です。邦楽のリリックが生絞りのオレンジジュースならば、洋楽のリリックはミキサーにかけられたオレンジジュースだと僕は思う。

 

僕が大好きなアーティスト、ノエル・ギャラガ―の歌詞はフレーズとして胸に来るものばかり。何か分からないけど、捉えようがないんだけど琴線に触れてくる魔法。

 

「伝えたい事がなくなった」って言ったら語弊があるけど、最近は「もうそこまで意味を求めなくていいんじゃないか」っていう想いがあります。自我とか人間観とかそこから離れたところで歌を書きたいし、共感の中で音楽をやりたい訳じゃないし、自分を伝えたり重いこと歌ったりでメッセージ込めまくって感動させるのは予定調和というか。

 

これまでも詞にしろメロにしろ、意識的な部分とフィーリングの部分を混ぜ合わせて構築してきたけど、最近の気持ちの変化でフィーリングの部分の比率が上がってからは、歌を作る事が前ほど苦じゃなくなってきました。

 

『Whatever』では、夫婦や恋人や友達や家族だったりの関係の中で、ずっと傍に居たいという率直な気持ちを歌っています。沢山の記憶、思い出があって、それをふたりで浮かべて微笑んでるイメージです。

 

きっとこれまでならその記憶を描いて"今"を際立たせただろうけど、そうじゃなくて、今を描く事で「この二人にはこんな記憶があったんだろうな」っていう想像に任せたいなと。描いた所から、描いた所よりも描いてない部分が見えてくれば面白いと思ったのです。

 

聴いてくれた人が自分の中のこの曲の「君」を浮かべた時、一緒に記憶が蘇って今が物凄く愛おしくなってほしい。

 

Aメロの「Nobody Knows」は「誰も知らない」という意味だけど、"二人だけの世界"というのを強調する為に頭に繰り返し持って来ています。日本語と英語の混ざり具合という邦楽特有の強みも活かしながら、今作では全体的に新しいトライを沢山やれた気がします。

 

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この曲を12日は2ステージともラストに歌いました。アカペラで歌い始めて、合図と共にサウンドが鳴り始めて、そこに重ねるようにキーボードで弾き語り。良く晴れた青空に、『Whatever』は想像を遥かに超えて似合ってました。

 

これを歌いながらずっと鳥肌が立ってた。次のパートへ行けば行くほど、自分の中でゾクゾクを味わった。歌っててこんなにもダイレクトに心が震えたのは初めてでした。

 

自分の中だけの温度で終わっては意味ないけど、聴いてくれてた人達との距離がどんどん近くなっていった感覚が確かにありました。リスナーが心で返してくれてるなと。目に見えない事なんだけど、良いライブが出来てる時って分かります。空間のメタファーっていうのかな。

 

今後のライブで確実に毎回、ラスト曲として歌っていくでしょう。皆さんの想像力、皆さんの今を持ち寄ってほしい。絶対に生で聴いてほしい楽曲です。

 

感動だったり、ワクワクだったりドキドキだったり、言葉にはならないそういう類の共有を多くの人としたい。言葉のない幸福感を。音楽の極みって最後はそうなんじゃないかな。

 

ライブで会いましょう。