田原凌祐の鍵盤弾き語り日記

広島県出身20歳、キーボード弾き語りシンガーソングライターが未だに青春してる10の理由

新曲 『サイレン』に込めた想い

こんにちは。調子はどうですか?

 

僕はというもの、高熱でダウンしてます。かれこれ一週間近く経ちますね。歌えもしない、曲を作る頭も回りません。動けなさすぎて、喉が痛すぎてツラい。今、嗅覚が全然なくて何を食べてもほぼ味を感じません。だからここ2日に関しては、腹が減ろうと食べない方がマシな状態です。

 

あまりにも暇なのでベッドからこのまま久々にブログを書こうかなと。

 

まずはこちらを聴いて下さい。

youtu.be

 

5月下旬に『サイレン』という曲を書き上げました。生きてく事の痛みを女の子目線で歌った楽曲で、というのも女の子に提供するつもりで制作していた事が要因です。

 

※歌詞は前回のブログから

http://tawararyosuke.hatenablog.com/entry/2017/06/09/215700

 

僕は自分が作る曲を、シングルタイプとカップリングタイプとで分別しています。ノートが黒でいっぱいになるまで推敲して調査して、ボイスメモも多用して、それを1~2週間ほど行ったうえでやっと書き始めるもの。これが僕にとってシングル感覚での制作です。

 

それに対して書きたいから書くという割とラフな気持ちで、推敲なしでPCでワードに文字を直接入力していくもの。これが僕にとってのカップリング感覚での制作です。

 

魂を削るようにして作り上げるシングル感覚の曲は頭が重いけど、カップリング感覚の曲は閃きに任せて綴っていけるので気持ち的に余裕を持てます。その中でも辻褄がバラけないように、伏線が張れるように、というのはいつも大事にしてる事で「あれはこうだからこれはこうなって…」とか「この閃きは最後に持っていって、だから逆算してここはこういう展開にして…」とか、頭の中に抱えなきゃいけない情報量みたいなのはとても多いです。

 

当然推していきたいのは時間のかかるシングルタイプの曲であって、曲の濃密度からしてもそっちの方が自信を持って「聴いてほしい」って言えるけど今回の曲は違いました。ワードに入力しながら「聴いてほしい」が溢れてきて、完成するなり一番の推し曲になったのです。

 

メッセージ性の強い曲になってるけど歌詞を作り始めた時はタイトルもテーマも白紙でした。キーボードで適当に鼻歌を歌ってたら、コードに呼ばれるようにしてAメロのメロディーが生まれたのです。「これはいい!」と思ってボイスメモに向かってそのメロディーを吹き込んだのが始まりでした。

 

出来ることならボイスメモを聞いてほしいですね。僕がメロを吹き込む時というもの、ピアノで適当なコードを弾きながら適当な言葉を口ずさみます。「♪ナラララ~、タラララ~」みたいな感覚的な口ずさみ方が殆どで、要所で咄嗟にメロから引っ張られた言葉が顔を出すのです。

 

それがこの曲では「こんにちは」と「想いは晴れないし」のふたつでした。聞いてみたところ、あとの箇所は「♪トゥールトゥットゥ~」とか訳の分かんない事を言ってました。「こんにちは」と「想いは晴れないし」というフレーズに共通項はないでしょう。でもメロが呼んだ言葉です。使って間違いはありません。

 

このふたつのフレーズの空間にはメロ的に2フレーズくらいしか隙間がなくてですね、「こんにちは」と「想いは晴れないし」だけ入力して、ワードの画面と暫く睨めっこしました。

 

「こんにちは」に対してはその後を埋めなきゃいけないからそれに続く言葉、「想いは晴れないし」に関してはその前を埋めなきゃいけないから逆算です。そうやって、「こんにちは、調子はどう?/こんなに天気なのに想いは晴れないし」という出だしになりました。

 

特に意味も分からず付随しそうな言葉を引っ張ってきた結果の冒頭2行。この曲は何を歌ってほしいのか?僕はメロの雰囲気と2行の歌詞から汲み取る必要があります。その結果、「私はね、なんだか/生きる為に生きてるだけ」というように、生きてく事の不安や葛藤を描くというテーマになりました。

 

唯一最初から決まっていた”女の子目線”、これが効きました。提供という企みがなければこのテーマに繋がらなかったと思います。

 

そして女の子目線である事によって、言葉選びもいつもより儚いものになりました。男ならこうは考えないな、ってものが頭の中に巡って引っ張ってこれました。キャストが役を演じるように僕はこの曲の中で女の子に感情移入して、なぜだかその子の景色を感じていた気がします。

 

また一人称を「私」にする事で、僕自身の吐露にはならないってのがより作り易くしてくれましたね。僕は音楽に自我を持ちこむのが嫌いなので、こういう内容はパーソナルな部分として捉えられてまうと思い敬遠してました。それが一人称を変えるだけで、自分ではなく誰かの事を歌ってるような感覚になれたのは新鮮でした。

 

Bメロの「はいはい、またですか」みたいな喋り調のパートもずっとやりたかったことです。主人公が色々と抱え込んでるってのをより表現する方法として、声なき声感を演出するのも重要でした。

 

この曲は特に2番のAメロとBメロで歌ってる事が全てです。つまりはそこがサンドウイッチの中身で、ここをしっかり挟むことを大事にしました。

 

「この目や耳は心と結ばれてる/上手く出来てんな」とか「似合わない太陽を浴び続けて少しだけ肌に焼き付いた跡」っていう真っ直ぐじゃないフレーズが、何を意味して何に作用してるかとか自分なりに感じてもらえたら最高です。

 

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将来への不安だったり現実の壁だったり、誰にも言えずに抱え込んで立ち竦んでる人は沢山いると思います。そんな心の元まで助けに行ってあげたいという想いから『サイレン』というタイトルが付きました。僕にとってはこの曲が誰かにとってのサイレン代わりになればという気持ちでいっぱいです。そしてまた誰かも自分の周りのSOSに気付いて、サイレンを鳴らして駆けつけてあげてほしい。そう願ってます。

 

この曲が出来た事で、随分僕の楽曲制作は身軽になりました。また更に見えてきたものがあります。この曲をライブで歌った時に生まれる特殊な空気感や聴いてくれた人の心のレスポンスを沢山受け取りたい。曲の可能性を広げていきたい。届けるべきところまで届けたい。

 

僕としてはリアルなサイレンが駆け付けてほしいほど鼻の詰まりが辛いというか、顔面が痛いけど、早く治してまた新たな曲を聴いてもらいたです。レコーディングを済ませてないだけで曲のストックは沢山あるから。

 

それでは。
欅坂見て寝ます。すずもんが推しメンです。

 

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