田原凌祐の鍵盤弾き語り日記

広島県出身20歳、キーボード弾き語りシンガーソングライターが未だに青春してる10の理由

「Fellows」の制作に取り掛かります

久々に東京から広島へ帰ってきました。もう3日目ですね。

 
着いた駅で重い重いキーボードを汽車から降ろす時、手こずってる僕に駅員の人が「一緒にやろうか?」と声をかけてくれました。「あ、すみません。じゃあお願いします」と答えた僕に、その時優しさ以上にじんわりと来たものがありました。
 
それは「一緒にやろうか?」のイントネーションです。景色じゃ全然久々感もなかったのに、そのイントネーションで「あぁ、広島だな」って感じました。
 
僕もイントネーションはだいぶ地方感が漂ってて、東京で会話してたら浮いてしまいます。その浮く感じも好きですけどね。
 
さて本題。「ASKAのFellowsを私が作ってみた」について。
先日ASKAさんがブログで、まだ発表もしてない楽曲のオケだけをYouTubeに公開して、「そこへ自分なりの歌詞とメロディーを付けてみな」という企画を立ち上げました。
 

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実に画期的です。59歳が普通こんな事を思い付きますか。「ASKAさんのファンだからASKAさんの音楽が好きなんだ」ってのは当然あるけど、新しく作る曲が年齢を感じさせないこと。発想が古くならないこと。年齢と上手く付き合いながら逆行して、時代を読んで歩こうとする姿。この若さこそが僕がずっとファンでいる大きな理由だと思います。
 
歌を作って届けて皆を感動させる。アーティストとはそういう事だし、それ以上の事をする必要もありません。でもASKAさんは常に音楽の未来、地球の未来の事を考えています。
 
今じゃ当たり前になってるような事だって、CHAGE and ASKAがいなければそうじゃなかったかもしれない。日本の音楽シーンの様々な発端であり、数々の土台作りを担い、この先何をしていけばいいのか常に考えて形にしてきた二人がいます。
 
これだけ第一線を走ってきたアーティストなんだから、真っ直ぐな道をただ歩き続けたって誰も確信を持って付いていきます。だけど「そこまでやらなくたって全く問題ないのに。何も言われないで済むのに。」っていうような風当たりの強い事へ自ら突き進んでいく。
 
誰かの為に、何かの為に出来る事はないか。
そんな人としての素晴らしさを僕は深く尊敬しています。
 

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今回の企画については「世の中には、表舞台に出ることのできない、センスと才能を持ったミュージシャンがたくさんいますからね。DADAレーベルは、それを聴きたいと思っています」という文で結ばれています。
 
音楽業界は本来そうあるべきなのに、近年のCD不況だったり違法DLや音楽媒体の進化などによって大幅に利益が減り、そういう人材を発掘する余裕がなくなってきてるのが真実です。最近は、ある程度世に出ているアーティストの背中を押し出す事が新人開発になっているのではないだろうか。
 
勿論、僕は作ります。「これはチャンスだ」とかいう事よりも、ASKAさんのものに自分を乗せれる事がただただ嬉しい。生まれて此の方憧れで、小学生の時にASKAさんの散文詩に曲をつけて歌った事もありました。そんな懐かしい記憶が今回、公式的にやれるという事。そりゃあ嬉しくてたまりません。
 
この企画が発表された時、僕は新曲の制作中でした。だから新曲に引っ張られる事を恐れ、完成させてから取り掛かろうと決めてました。
 
帰省前日にようやく完成して僕も企画に混ざれるようになったけど、その頃には既に沢山の「作ってみた」がYouTubeに公開されてましたね。僕はまだどれも見てません。自分のが出来てから見ないと新曲の完成を待った意味がないからです。
 
意識しなきゃいけないのは、いかにして色を出すかという事です。
 
聴き手にとっては詞と曲が重視されがちですが、アレンジとは味付けです。アレンジ次第で曲はいかようにもなります。ソロアーティストはアマチュアの間、ギターやピアノで弾き語りする事が主なのでアレンジをする必要がありません。コードを付けて弾けばいいから。アレンジは急に出来たりする事じゃないから、プロになったとしても殆どの人が編曲家にお願いする案件です。
 
でも僕はアレンジに強い拘りがあって。アレンジははっきり言って、詞や曲よりも奥が深いんです。この話は長くなるのでまた後日ですが、そのアレンジが先に用意されてるという事は確実にメロディーはアレンジに引っ張られるでしょう。そうなったらオリジナル性との間に纏まりは皆無です。
 
方法はひとつ。「アレンジに対して詞と曲を乗せる」のではなく「詞と曲に対してアレンジを乗せる」という発想に転換すること。要は普段の音楽作りと同じようにすればいい。
 
ただ、アレンジが既にある状態でどうするか。
 
そこで僕は「Fellows」のバックミュージックをYouTubeで聴いて、テンポとリズム感だけを吸収しました。覚えたら引っ張られるので何度も再生しません。
  
テンポとリズム感を一度頭にインプットさせたら、そのビートをいちいち鳴らして考えなくても自然と呼ばれてくるものです。僕は曲を作ろうとして作るタイプじゃないので、いつも降りてくるのを待ちます。その時もあらかじめテンポとリズム感だけは設定しといて、その感覚の中で暮らしていればちゃんと呼応してくれるのです。
 
今までと同じように自然と呼ばれたものをいくつかボイスメモに吹き込みました。「蝉の声がするなー」って気になった時にふと浮かんだメロ、靴を履くときにふと浮かんだメロ、、、色々あります。
 
いつもはビビビッと来たものが降ったら、もうボイスメモには吹き込みません。でも今回は初の試みで見当がつかないので、出来るだけ素材を増やしました。そうやって貯まったボイスメモの中からどれを使うか、どれを組み合わせるか。そこで初めて「Fellows」のバックミュージックを慎重に聴きました。
 
コードに関してはこの時に初めて吸収します。コードと音階は密接に関わっているので、ボイスメモ達もコードにはじかれていくつかサヨナラする事になりました。
 
コードはその人の音楽の特徴を表します。意識してなくても良く使うコードがあったり、このコードが来たら次はこのコードに行くみたいな流れがあったり、人それぞれの癖みたいなのがあるものです。
 
だから「Fellows」で、予測と違うコード進行の部分とか凄く新鮮で面白かったです。ASKAさんのコード進行は毎度えげつないですからね。こういう聴き方をしたら一段とドギマを抜かれます。
 
歌詞はメロとの相互性です。ボイスメモの中でも、言葉と一緒に降ってきたものはその言葉で吹き込んでいます。どういう意味のフレーズか?とかはその時点じゃ分かんないけど、歌詞をいざ書く時にそこからイメージを膨らませていくのです。使いたいメロが何かの言葉と一緒に降ってきたなら、それ以外の言葉をそのメロは求めてない訳だから。
 
歌詞のテーマとしては「イマジナリーフレンド」的な事で書きたいと思ってます。前々からいつか使いたいなと考えてた題材でした。まぁ、まだ吟味中です。
 
ここまで色んな事書いたけど、あくまでそれらは僕の作り方でしかありません。なんせ音楽は自由ですもんね。
 
実際、どんな歌が書けるか僕にも分かりません。歌を書くときは毎回そうです。
真っ白なところからひとつのものを作り出すので、僕にもさっぱり想像がつきません。何が出来るのか、毎回出だしの気持ちとしては「頑張ってくれよ」「良い曲書いてくれよ」みたいな、どこか他人事でもう一人の自分に任せるみたいな感覚があります。
 
ただひとつ確信を持って言えるのは、魂を削って作るという事。
 
勿論フルで作るけど、とりあえず1番が完成すればYouTubeには公開出来るので。当初の予定通り、来週中には出来るでしょう。完成したら是非聴いて下さい!魂で届けます。
 
 
 
とにもかくにも8月16日が待ち遠しいですね。。。