田原凌祐の鍵盤弾き語り日記

広島県出身20歳、キーボード弾き語りシンガーソングライターが未だに青春してる10の理由

深刻化する日本の自殺問題

新曲『not title』を先日公開しました。

皆さん、聴いてくれましたか?

 

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この曲をアップした翌日にyahooで、とあるニュースに釘づけになりました。

「2017年の日本の人口10万人あたりの自殺死亡率が16.8と8年連続で低下」

 

これは統計を取り始めた1978年以降で最も少なかったらしいです。とはいえ2017年の自殺者数は2万人を超え、他の先進国と比べてダントツです。

 

日本は平和で幸福な国と誰が言えたものでしょうか。イラク戦争で犠牲になった人達よりも遥かに多い数の人達が毎年自ら命を絶っています。これはもはや内戦です。今日この日も約80人もの人が自殺を選んでしまったという事実に目を背けてはいけません。ましてや厚労省の発表なんて信憑性もないし、自殺という特定ができない案件が多いだけで実際のところは年々増加しているのが現状でしょう。

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若者の自殺死亡率においては、統計上ですらここ20年横ばいです。自殺という選択は想像を絶するもので、「明日死のう」ですぐに覚悟できるものではありません。何日も何日も「死にたい」を繰り返して最後を迎えるわけで、その選択をしてしまうほどの苦しみを抱え続けた人に「なんとか生きてほしい」と言うのは大切な想いではあるけど、もはや無責任な域に達してしまってる気がします。

 

自殺の理由は様々ですが、いじめやパワハラ、家庭内問題など防げる命も沢山あったはずです。年間2万人以上も自ら命を絶つ異常な現実を、なぜマスメディアは取り上げて警鐘を鳴らさないのか。この国の行動はいつも現実から目を逸らしています。もっとやるべきこと、出来る事があるでしょう。

 

さて、このニュースにどうして釘づけになったのかというのも、冒頭で述べた新曲を作る時の僕は相当病んでました。上京してかれこれ4年経つけど、こんなに精神状態がボロボロになったのは初めてでした。生きてく意味が分からなくて何をする気も起こらない。夜も眠れずただ座ってボーッとしてる。僕からしてもこの時の自分は怖くて近付けないです。

 

何を今更メンタル壊すのか。原因はあります。ただそれを話したら音楽が伝わらなくなっちゃいそうだから止めときます(笑)

 

4月の終わり頃からこの精神状態になって、5月中はずっとこんな感じでした。5月病なんて言葉で片付けられたらまだ少しは受け止められるのに。自分なりに沈んだ状況から抜け出そうとはしました。遠くまで運転して行ったりもしたけど、それもすべてはメンタルを回復させる為に。その最中はいいものの、帰ったら結局元通りでした。

 

これが不思議な事なんだけど、誰かが不安定なのを見たら「調子悪いのかな」とか色々感じるじゃないですか。それと同じように、精神不安定な自分自身を俯瞰で見れてしまえるというか。僕が僕を見てるような感覚が何度もありました。全部嫌になって叫んでる時も心の内からの叫びなのに、今自分がおかしくなってるってのを冷静に判断してた自分もいたといいますか。

 

そうやって壊れてた中でも僕は歌を作ってたみたいで、とはいえ本当に何もしたくない瞬間が急にブワッと訪れたりするから、弾いてた鍵盤をバンって叩いてそのまま布団にくるまったり。昨日と今日で何が変わってるのか分からないレベルの進行具合だったりすると、つくづく不安定にもなりました。

 

僕の中で確実にあったのは、この精神状態だからといってその真っ黒な感情を吐き出すだけのものや暗い曲は書きたくなかったという事です。だってここから抜け出したかったワケだから。この精神状態を通っていることも経験値に変えてPOPSにメッセージを忍ばせたいなと思いました。

 

結局、音楽にしても何にしても根底にあるのは人を救えるかどうかということだと思います。僕がおかしくなったのも、扉を次から次へ開けて遡れば誰かの為になれるかという事が影響してて。「誰かの為になりたい」という気持ちがなくなったら、人は人として生きていけなくなる。そんな気がします。

 

そしていろんな感情を経由して書けたのがブリッジの3行です。

「自分と向き合うなんて重要じゃない/探さなくてもここにいる/むしろ自分を見失うのに精一杯だ」

 

これが書けた時、僕は僕に救われました。生きる事の核心に少し迫れたような気がして、ここに出会う為にこの1ヶ月があったんなら「それはそれでいいや」って。なんかそしたらタイトルさえもまどろっこしく思えて、何もなくていいやと『not title』って付けました。

 

僕は歌詞中に出てくる言葉をタイトルに使う事が全然なくて、タイトルは歌詞を紐解く要素でありたいと思ってるので「この歌詞にそのタイトル付けるの!?」みたいなのが多々あるんですけど、そういうスタイルで曲を書く自分にとって『not title』ってのは面白いなって。それもあってすんなり付けれた気がします。

 

歌録りも終えてデータに落とし込んだ余韻の中、「このメンタルのお陰で書けた曲が完成したんだからここで切り替えなきゃずっとズルズルいってしまう」と思って、空元気でもまた明るく生きていこうと震い立たせました。今はすっかり元通りです。

 

僕の好きな話があって、大好きなアーティストでもある玉置浩二さんが今から20年以上前に精神病を患って東京の病院に入院されてた頃のこと。

 

医者から薬を飲まされて1日中眠らされて、目が覚めたら何日経ったか分からない。起きたらまた薬をもらってそのまま寝る。その生活に「こんなんじゃダメだ」と抜け出して、北海道の実家に半年ほど戻ったらしいです。そしたらある時に母親から「音楽やってそんなに悩むんなら音楽辞めて一緒に農家をやろう」と。その言葉で肩の荷がおりて、北海道の仲間と会っているうちに精神が回復。そうやって出来たのが『田園』というあの名曲です。

 

バブルが崩壊して日本が不景気に染まっていき自殺者もあとを絶たない中、「生きていくんだ/それでいいんだ」のフレーズに救われた人達も多く、玉置さんのその状況が歌に繋がりその歌が人の命を救うという流れが本当に音楽って素晴らしいなと思います。

 

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生きてく事に答えはないし、意味がないから生きれるんだと僕は思います。辛くて苦しくてそれでいて当たり前な日々だけど、それも生きてるって事なんじゃないかなって。

 

悲しい選択をする人が少しでもいなくなる事を願ってます。

 

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