田原凌祐の鍵盤弾き語り日記

広島県出身20歳、キーボード弾き語りシンガーソングライターが未だに青春してる10の理由

Imaginary friend

先日、『Imaginary friend』という曲をYouTubeに公開しました。この曲は1年前の夏、「ASKAのFellowsを、私が作ってみた」という企画で制作していたものです。

 

f:id:TawaraRyosuke:20180911190824j:plain

 

どうしてもこの曲の事を伝えたくて、3ヶ月ぶりにブログを書いています。

 

さて「ASKAのFellowsを、私が作ってみた」という企画とは、YouTubeASKAさんから『Fellows』という未発表曲のオケ音源がアップされたのですが、各々がそこへ歌詞とメロをつけて歌ってごらんという趣旨のものです。

 

youtu.be

 

このように1番のインスト(instrumental)だけが用意されてて、それから暫くしてiTunesでフルサイズのインストが用意されたんですね。だから去年の夏の時点では1番しか書けなくて、1番を作ってからYouTubeにアップしました。

 

youtu.be

 

フルサイズのインストは去年の9月にはiTunesで配信開始となりましたが、もうその頃には次のオリジナル曲を作っていたり、オーディションが立て続けにあったりで、続きを書いて完成させる状態にありませんでした。タイミングを逃したせいでそのまま時間が経ってしまったのです。

 

うっすらと「この曲を完成させなきゃ」という気持ちはありました。常に定期的にそういう気持ちが浮かび上がる中でずっと音楽活動を行っていたので、1番を書いてからちょうど1年経つこの夏に胸のつっかえを取ろうと。だから何を今更という訳ではなくて、僕の中ではとても自然な流れでした。『Imaginary friend』という時間が絡まったタイトルだから、1年前を迎えに行くみたいな意味も持てますしね。

 

 

1年前何が難しかったかというと、アレンジが用意されてる状況でメロディーを付ける事です。僕は基本的に、曲→歌詞→アレンジ の順で作るので、ASKAさん色のアレンジが最初からあるというのは、どうしてもそっち側に流されてメロディーラインが形成されてしまいます。それだと面白くないのでインストは1回聞くだけに留めて、なんとなくのコードとリズムさえ捉えたらメロディーを作りました。僕はあくまでもメロ→アレンジという感覚で作りたかったという事です。

 

ここからが本題です。

 

Fellows企画に出会う前からイマジナリーフレンドというテーマで歌を作りたいというのがありました。ある日の夢の中で急に幼い日の自分が現れて、一緒に話をしたんです。この夢が本当に強烈すぎて、それがきっかけです。僕は「時間」の概念の中で歌い続けてて、タイムリープ型シンガーソングライターとして活動を続けてきました。だから夢が「イマジナリーフレンド」という題材に繋がった時はニヤニヤが止まりませんでした。

 

ただ本当にこれは僕の活動において特別なテーマになる思ったから、慎重に扱いたいという気持ちが強くて暫く温めておいたんですね。Fellows企画が無かったら無かったで、いずれ『Imaginary friend』の制作には取り掛かってて、きっと去年の時点で別の形で完成していたでしょう。ただこうしてやっと完成した作品を前に、この企画に対して1年前にこのテーマをぶつけて良かったなという気持ちで一杯です。

 

1年越しという事で歌詞を作るのは非常に困難を極めました。感情や言葉の感覚を1年前の「続き」として研ぎ澄まさなきゃならない。1年前に書いた1番と別なテイストで書く訳にはいかないから。今までの制作で一番エネルギーを使ったし、脳みそが千切れそうでした。

 

ここで「イマジナリーフレンド」って、そもそもなんぞやという事について話したいのですが。

 

イマジナリーフレンドとは空想の友人、自分の脳内だけに居る目に見えない存在の事です。自分に足りないものを補おうとする心の表れなので、自分の事を誰よりも理解してくれています。小さな子供の3割にその存在が居て、話したり遊んだり出来ます。(※子供がぬいぐるみに話し掛けるのも似たような現象)しかし成長と共にその存在は見えなくなってしまうのです

 

親の方は自分の子供が見えない存在とブツブツ話してたり、架空の人物とのやり取りをあたかも実際の事のように説明してきたり、なんて事はなかったでしたか?

 

イマジナリーフレンドはひとりっこや上の子に出来やすいと言われています。下の子が生まれて育児に手が掛かっている時期などに、寂しさからか上の子にイマジナリーフレンドが現れたりもするようです。

 

f:id:TawaraRyosuke:20180911195715j:plain

 

f:id:TawaraRyosuke:20180911195732j:plain

 

きっと僕にも子供の頃に脳内が映し出す友達が居て、幼い頃の寂しさを埋めてくれてたんじゃないかな思います。夢を見たからそれを強く感じました。

 

イマジナリーフレンドの何が悲しいかって、忘れてあげる事すら出来ない訳です。そもそもの存在が自然消滅しちゃうから、どんなに救われても「居た」事すら記憶にない訳です。もしかしたらあの頃のイマジナリーフレンドは、今も僕の見えないところで暮らしているかもしれません。

 

それなら大人になった今、歌の中で出会いたい。「ありがとう」って伝えたい。音楽の中でタイムリープしたいと。

 

【歌詞】

Imaginary friend

 

大人になってないよ まだ僕は

深い眠りから覚め

君はいない 君はいない ここにいない

 

突然現れた夢の中の君は

とても僕に似てて

喜びも 悲しみも 分け合ってたんだ

 

上手にはぐれたつもりでも

全然 忘れられてなかった

幼い頃に聞いてた子守唄のような

 

記憶のエラーでまた会えた

僕にしか見えない魔法の友達

どんな時間を超えて来たんだろう

教え合おうよ

 

強く願っていた また僕は

叶わないと分かってて

君といたい 君といたい ずっといたい

 

明日になって今が消えてしまうとしても

いつか一緒に見た

夕焼けを 星空を 探していたんだ

 

本当に伝えたい想いほど

全然 伝えられなかった

喉で頃がし続けた飴玉のような

 

記憶のエラーでまた会えた

僕にしか見えない魔法の友達

こんな歌を最後に届けるよ

思い出せるかい

 

夢の中でなら何回だって会えると思う

笑われたって何回だって君を呼ぶよ

 

言葉がなくても通じ合えた

僕にしか見えない魔法の友達

誰より一番分かり合えた

僕にしか見えない魔法の友達

 

どんな未来も超えて行けるだろう

ひとりじゃないよ

 

f:id:TawaraRyosuke:20180911203959j:plain

  

僕はイマジナリーフレンドの事をこう表現しました。

 

"記憶のエラーでまた会えた 僕にしか見えない魔法の友達"

 

1番は夢を引き出しにして、再会したところを描いてます。

 

"突然現れた夢の中の君は とても僕に似てて

喜びも 悲しみも 分け合ってたんだ"

 

"どんな時間を超えて来たんだろう 教え合おうよ"

 

ここまでは去年のお話です。ここからどう描いていくか。これが1年越しの課題です。

 

散々悩みましたが、やっぱりイマジナリーフレンドの特性を軸に書いてくしかなかろうと。子供の頃だろうと大人になろうと、やっぱり消えちゃう存在です。

 

"強く願っていた また僕は

叶わないと分かってて

君といたい 君といたい ずっといたい"

 

めちゃくちゃ切ないですよね。今こうして会ってるのに、そのうち会えなくなって、その時には会った事すら記憶にない。凄く凄く今を大切にして、どれだけ思い出を作ったって、一緒に居た事を失くしてしまう

 

"明日になって今が消えてしまうとしても いつか一緒に見た

夕焼けを 星空を 探していたんだ"

 

だとしても最後までお揃いの時間を深め続けたい。あの頃と今を重ね合わせたい。その気持ちの成分が2番に溢れています。

 

ブリッジはお別れの前にイマジナリーフレンドに向けて最後の心からの叫びです。

 

夢の中でなら何回だって会えると思う

笑われたって何回だって君を呼ぶよ

 

また会えるかなんて分かりません。会えない可能性の方が遥かに高い。「君を呼ぶよ」なんて言ったって、記憶に失くなるからそんなの無理だって知ってる。だけど想いの丈なんです。忘れる事すら失くしてしまうけど忘れたくない。目に見えない存在だからこそ、最後にそんな言葉に全てを託して伝えます。

 

この世で一番自分の事を知ってくれてる、もう一人の自分のような存在。

だから誰よりも自分を励ましてくれる。

 

"言葉がなくても通じ合えた 僕にしか見えない魔法の友達

誰より一番分かり合えた 僕にしか見えない魔法の友達"

 

でも何十年も会ってなかったというのに、大人になっても自分の事を誰よりも分かってくれてたって不思議じゃないですか。そして気付いたんです。「自分から見えなくなっても、イマジナリーフレンドはずっと自分の事を見守ってくれてたんだな」って。ここまで歌詞を書いてて最後の最後に教わりました。その瞬間に涙が溢れて体中が熱くなりました。

 

"どんな未来も超えて行けるだろう ひとりじゃないよ"

 

感情移入しすぎて実際に会えたような感覚でずっと作っていたから、歌詞を書き上げたことで寂しさが深くなってまた涙が止まらなくなりました。

 

ただこの曲を書けた事で僕はここにイマジナリーフレンドの存在をおさめておけるんじゃないかなって。3歳だか5歳だか分かんないけど、イマジナリーフレンドが居たあの頃と十数年越しに繋がれたんじゃないかなって

 

幼い頃にイマジナリーフレンドが居たのは3割の人間かもしれない。だけどね、僕は思うんです。大人になったからこそ、もうそれは全ての人に存在するんじゃないかなと。子供の頃の自分こそがきっとそうだと思う。そうやってこの歌詞を捉えたって、ちゃんと当てはまるから。

 

過去とか未来とか、その真ん中の今とか、そんな事ばっかり言いながら歌にして来たけど、僕が本当に書きたかったタイムリープというものにようやく出会えた気がします。Fellows企画がなかったらこうはならなかったし、1年空けて良かったなって。色んな事情が廻り廻って重なり合って、ここでひとつになって本当に良かった。

 

本当に沢山の人にこの曲を聴いてほしい。届いてほしい。ぜひ広めてくれたら何よりです。そしてこれを読んでくれた、聴いてくれたあなたに心から「ありがとう」って伝えたいです。

 

もしもひとりきり悩んだら、この曲に会いに来てほしい。あなたの中に必ず答えは住んでるから。

 

あの頃の未来に立って過去になったから言える事です。

イマジナリーフレンドはずっとあなたを見守っています

 

youtu.be